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April 19, 2009

すべった話

昨日思い出した。

10年ほど前。
大学5年目の今頃の時期。
当時の一年生と一緒に一般教養の授業に行きました。
その授業は単位が取りやすいと評判の授業で、学内でも1番デカイ教室を使っていました。
しかも、この時期はまだみんな授業に出る時期なので、立ってる人が多数出るほどの盛況でした。

その日は空いてる席があまりなかったので、後輩達と前から2~3列目に座っていました。
講師の先生がやってきて、授業を始める準備をしていましたが、学生達はがやがやと話をしていて、授業を始められるような状況ではありません。
その先生は、毎週の授業前に学生にマイクを渡して、「静かにするように言え」と言う講師で、その時も『今週のターゲット』を探していました。

そこで目に飛び込んだのは、新学期だというのに初々しさのかけらもなく、だるそうに座っている俺でした。
先生はニヤッとして、俺を手招きしました。
俺は自分を指差し、ジョホールバルでの三浦知良のように「俺?俺?」と聞きながら、教壇に上がりました。
先生は俺にマイクを渡し、「静かにしろって言って」と言いました。

ゆうに200人はいる教室は、教壇から見ると、ものすごい景色でした。
しかも、学生達はマイクを渡された俺に
「何だあいつ?」
的な視線を容赦なくぶつけてきました。

「何で俺やねん」
とぶつぶつ言いつつ、与えられた使命を全うできるように、授業ができる状況になるように、俺は言いました。

「静かにしてチョンマゲ」


水を打ったような静けさとは、あのような状況を言うのでしょう。
今までガヤガヤとしていた学生達が、一斉に黙ったのです。
先生もポカンとしていました。

ミッションを完璧に成し遂げた達成感から、自然とガッツポーズが出て、先生にマイクを渡して席に戻りました。

あれだけ大勢の目の前ですべったのも初めてですが、すべってうれしかったのも初めてです。

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